卒業生の声

卒業生インタビュー第1弾

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荒木亜矢子


●PAIに応募したきっかけは何でしたか?

演劇をやりたかったものの、言葉に行き詰まりを感じていた時に身体表現のWSを受けて、
表現の選択肢が広がっていくのを感じました。
私には身体からのアプローチが合っているのかもしれないな、でもダンサーになりたいわけではないな、芝居がやりたいんだよな?とにかくどこかで一定期間学んでみないことには!と思っている時期に「舞台芸術全般を幅広く学べる」という当時の募集チラシの謳い文句に惹かれて受けました。

当時母体だったパパ・タラフマラの作品は一度も観たことがなかったので、入所後の稽古見学でヤバイ所に来ちゃったなと思いました(笑)。
と同時に、ここ選んで正解だったな!とも。解ってくるとどんどん面白くなってきて、結果2年間通いました。


●PAIで学んだことや役立ったことはありますか?

とにかく多彩な表現者に大勢出会わせてもらいました。そういう方々の姿勢や目線に触れることで、囚われていたものから少しずつ自由になっていきました。
体力的にも精神的にも結構ハードなプログラムもありますが、外に出た時に大抵のことは大丈夫だと思えるお守りになります。
そしてそんな日々を共有した仲間がいるのは何より心強いし、今も刺激をもらっています。


荒木亜矢子 Profile
役者/パフォーマー
早稲田大学第一文学部演劇映像専修を卒業後、PAIを経てパパ・タラフマラに所属。
所属してから解散までの3年間に出演はもちろん、制作や演出の助手としても関わる。
小池博史ブリッジプロジェクトになってからは『注文の多い料理店』、“世界シリーズ”に出演。近年の主な出演団体に、CHAiroiPLIN、すこやかクラブ、時々自動などがある。
たまに振付をする。
Twitter:@ara_aya


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卒業生インタビュー第2弾

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うえもとしほ


●PAIに応募したきっかけは何でしたか?

なんとなく舞台に興味があったからです。


●PAIで学んだことや役立ったことはありますか?

まったく身体を動かしたことがなく、知識もなかったので、
バレエ、ヨガ、コンテなど色々なツールに一気に触れられたこと。
また、自分自身で作品を作る発表会があったのも良かったです!


●現在の活動や今後の予定はありますか?

若手演出家コンクール 最終審査会 出品
『ささやきの海』 http://jda.jp/contest01.html
2月26日(火) 19:00〜
3月2日(土) 20:00〜
下北沢「劇」小劇場にて
演出:うえもとしほ
出演:石原夏実(すこやかクラブ)、甲斐美奈寿、日下麻彩、佐久間文恵


うえもとしほ Profile
すこやかクラブ主宰/演出家・パフォーマー
PAI在籍中にパフォーマンス作品を作り始め、現在は「すこやかクラブ」で様々な舞台作品を生み出している。イラストレーターとして絵本の製作も行う。
2008年 武蔵野美術大学彫刻学科卒業
2010年 PAI卒業
2018年 第9回せんがわ演劇コンクール演出家賞受賞/若手演出家コンクール優秀賞受賞/佐藤佐吉賞2018最優秀演出家賞受賞
すこやかクラブホームページ:https://www.sukoyakakurabu.com/
Twitter:@sukoyakakurabu


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卒業生インタビュー第3弾

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野村京子


●PAIに応募したきっかけは何でしたか?

人生ではじめて生の舞台 【2030 世界漂流】を観てわたしの根源が揺れ動き、流れ、掻き乱され、自分の奥から涙が溢れてきた感覚 演じている方々がわたしはここにいる!と言う強い生命力を感じた感覚。
演じている方々の存在、命がわたしの中の命と共鳴、共振した事を感じた感覚を忘れる事ができず、この世界は何なのだろうかとわたしの中で沸き起こってきました。

今のわたしがわたしにあなたは今を生きているのか?と問われた時、私はイエス!と胸を張って言えなかった。
自分の存在価値を他人に委ね、自分の人生を生きていないと感じているわたしがわたしを生きたいと思い、自分を自分の身体を通して 表現してみたいと感じ、挑戦してみました。


●やってみた印象はいかがでしたか?

多くの先生方との出逢いは、それは素晴らしい機会でした。
表現する事を愛し、苦しみ、立ち向かい、そして今を生きている先生方が出し惜しみすることなく真摯に学生と向きあう。
身体の声に耳を傾け、どのように身体と向き合うべきなのか?感じる事とはなんなのか?表現する事とはなんなのか?
自分と向き合い続け、今なお向き合い続けている先生方が 学生に伝えるひとつひとつがすべての表現の、命の源であるとわたしは感じました。先生方おひとりおひとり伝え方、表現の仕方は違うけれど、 同じ事をおっしゃられる。
感じる事とはなんなのか?
身体の声を聴き表現すること、演じる事とはなんなのか?
表現する世界だけの事に限らず、人生生きることへと繋がる表現の世界。
この世界で、生きつつづけている先生方との出逢い、仲間との出逢いをわたしはこれからと忘れる事はないと確信しています。


●P.A.I で学んだことは、今後の活動にどのように生かせそうですか?

生きている事を忘れないために踊り続けなさいと言うピナバウシュの言葉が私の中に響いています。
踊り続けていきたい。わたしなりに。
プロの方みたいな身体能力には 1%も及ばないけれど、表現する事、は生きる事なのだとわたしは今感じています。

夏合宿、PAI を終え、自分を、自分の人生をやっと肯定でき、人生は愉しむためにあるのではないか?と感じはじめたわたしが今ここにいる。
命の看取りに携わり、多くの命と向き合いながら、寄り添い、抱きしめ続けてきたわたしにしか伝えることのできないことを伝え、命に寄り添い続けていきたいと思います。
自分を愛する事命を生きること。人生愉しむこと。
舞台にはこれがすべてある。そして、人生と言う舞台にもまた然りであるなあと感じています。


野村京子 Profile
2018年度P.A.I.卒業生
入学前は大学病院で救命救急センター勤務
訪問看護師、認知症専門看護師として在宅看護を専門に行う。

卒業生インタビュー第4弾

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蛭田浩子


●PAIに応募したきっかけは何でしたか?

自分の殻を破りたい、自分の底上げをしたい、自分一人ではもうどうにもならないので、鍛えてもらおう、そんな気持ちで志望しました。


●やってみた印象はいかがでしたか?

入ってみて、まず講師陣が素晴らしく良かった。
期待以上でした。皆さん根気強く、丁寧に、じっくりと教えて下さった。ただテクニックをというだけではなく、パフォーマーとしての心構えというか、あり様というかも学んだ。
またいろいろな心の疑問点をそれぞれの先生独自の言葉で答えてくれて、それも為になった。
公演に先立ち、いろいろな不安点などもたくさん相談に乗って下さった。
週3日だけなので、体力的にも精神的にも詰まることはなく、あっという間の 5 ヶ月間でした。
小池さんの諦めない、妥協しない姿勢に感銘を受けました。
※注:週の授業日数は年度によって変わる場合があります。

●P.A.I で学んだことは、今後の活動にどのように生かせそうですか?

ここで学んだことを生かして、自分で作品を作ります。
ワークショップを開催する際にも役立つレッスンがいっぱいでしたので、使わせて頂きます。
また身体の調整法を様々に学べたので、自他ともに活かしていきたいです。


蛭田浩子 Profile
新劇から入り、女歌舞伎やダンス公演など舞台に立ち、1997年及川廣信氏に師事。舞台の他、野外、美術館、能楽堂、映画祭のイベント、ヘアメイクショー、ビデオ作品出演など活動。また鹿島神宮、沖縄久高島、フランスルルド、出雲稲佐の浜、竹生島、淡路島、江の島、高麗神社、桐生天満宮など神社仏閣、聖地などで舞を奉納する。

ホームページ http://hiruri.blog63.fc2.com/
ブログ https://tororitekerori.jimdo.com/


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